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玉村町の
もり歯科クリニックのブログ

歯ぎしり・食いしばりのリスク

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「寝ている間に歯ぎしりしてる」と指摘されたり、「気づいたら奥歯をギュッと噛みしめていた」なんてことはないでしょうか?こうした歯ぎしりや食いしばりは、多くの人に見られる無意識のクセですが、放っておくと歯や顎、全身にさまざまな悪影響を及ぼすリスクがあります。


●歯ぎしり・食いしばりがもたらす主なリスク

1. 歯のすり減りや欠け

強い力で上下の歯がこすれ合うことで、歯の表面がすりへってしまいます。進行すると象牙質が露出し、知覚過敏や虫歯のリスクも高まります。詰め物や被せ物がある方は、破損することも珍しくありません。


2. 顎関節への負担

無意識に強い力を加え続けることで、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。「口が開きにくい」「顎が痛む」「カクカク音がする」などの症状が出たら要注意です。


3. 肩こり・頭痛

歯ぎしり・食いしばりは、咀嚼筋に緊張を与え続けるため、首・肩のこりや頭痛の原因にもなります。歯とは一見関係なさそうな不調が、実はお口の中のトラブルが原因だということもあります。


4. エラの張り・顔の変形

顎の筋肉(咬筋)を常に使っていることで、筋肉が発達して顔の輪郭が角ばって見えるようになるケースもあります。美容面でも無視できない問題です。


●歯ぎしり・食いしばりの原因は?

原因は一つではありませんが、主に

・ストレスや緊張

・仕事中や運転中など、集中時のクセ

・噛み合わせが正しくない

・睡眠時の無意識な動き

などが主な原因です。デスクワークやスマートフォンの操作中など、集中している時に奥歯に力が入っていないか、意識してみてください。


●ナイトガードで対処できる!

歯ぎしり・食いしばりは「習慣」なので、すぐに治るものではありません。しかし、ナイトガード(就寝時に装着するマウスピース)を使うことで、歯や顎への負担を軽減することができます。


●まとめ

「自分では気づいていなかったけど、歯が削れていた」「詰め物がよく外れるのは食いしばりが原因だった」など、歯ぎしり・食いしばりが原因と分かるのは、症状が進んでからというケースが多く見られます。


自覚がなくても「最近歯がしみる」「顎が疲れている」「肩こりや頭痛が続く」といったサインがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

差し歯が取れたらどうすればいい?

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差し歯がポロッと取れてしまった…突然の出来事に、どう対応すべきか戸惑う方も多いのではないでしょうか?差し歯は、天然の歯を土台にして被せ物を接着する治療なので、何らかの理由で接着が弱くなったり、土台に問題が生じると、差し歯が取れてしまうことがあります。

今回の記事では、差し歯が取れてしまったときの対処法についてご紹介します。

●落ち着いて、差し歯を保管

差し歯が取れてしまったらまずは落ち着いて、その差し歯をなくさないように保管してください。汚れてしまった場合は、水で軽くすすぐだけにして、絶対にこすらないようにしましょう。ティッシュやガーゼに包んで、清潔な容器に入れておいてください。状態によっては再利用できる可能性があります。

●やってはいけないこと

✔️自分で接着剤や瞬間接着剤を使う
お口の中に使うことを想定していない市販の接着剤を使うと、炎症やアレルギーのリスクがあります。自己判断での使用は絶対に避けましょう。

✔️無理に差し歯を元の場所に押し込む
無理に差し込むと、歯ぐきや土台にダメージを与えるリスクがあります。

✔️差し歯が取れたままの状態を放置する
取れたまま放置してしまうと、土台の歯が弱ってしまったり、隣の歯が動いてしまったりすることがあります。早めに歯科医院を受診することが大切です。

●なぜ差し歯は取れるの?

差し歯が取れる原因には下記のようなものがあります。

・長期間の使用による接着剤の劣化
・土台となる歯の虫歯や歯周病
・転倒や食事中の硬いものの咀嚼などによる衝撃

●歯科医院での対応

歯科医院では、まず差し歯の状態と土台の歯の状態をチェックします。差し歯が再利用でき、なおかつ土台に問題がなければ、再度装着が可能です。しかし、土台に虫歯があったり、差し歯が破損していたりする場合は、新しい差し歯を作製することになります。

●まとめ

差し歯が取れたときは、焦らず正しく対処することが大切です。まずは差し歯を清潔に保管し、自分でつけ直さず、すぐに歯科医院へ行きましょう。当院では、差し歯のトラブルにも丁寧に対応しております。取れてしまった差し歯がある方は、できるだけ早くご連絡ください。

ナイトガードはどんな人におすすめ?

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毎朝起きたときに顎がだるかったり、歯がしみるような感覚がある方はいませんか?もしかすると「歯ぎしり」や「食いしばり」が原因かもしれません。あまり自覚がなくても、睡眠中に無意識のうちに強く噛みしめていることは珍しくありません。

そんなお悩みをお持ちの方におすすめしたいのが「ナイトガード」です。今回の記事ではナイトガードがおすすめな人の特徴をご紹介します。

●ナイトガードとは?

ナイトガードとは、就寝時に装着するマウスピースのことです。柔らかい素材や硬めの素材で作られた透明な装置で、上の歯または下の歯に装着します。これにより、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎へのダメージを抑えられます。

●こんな方におすすめ!

ナイトガードは、下記のような症状やお悩みがある方におすすめです。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある方
睡眠中に音を立てて歯ぎしりしていると家族や知人から言われたことがある方や、朝起きたときに顎が疲れている方は要注意です。

知覚過敏や歯のすり減りが気になる方
歯ぎしりは歯の表面のエナメル質をすり減らし、知覚過敏の原因になります。ナイトガードを装着することで、歯の摩耗を軽減することができます。

詰め物や被せ物がよく外れる方
強い噛みしめが原因で補綴物が壊れやすくなることもあります。ナイトガードで力を分散させることで、補綴物の長持ちにもつながります。

顎関節症の症状がある方
口を開けるときにカクカク音がしたり、痛みがある方は、顎関節に過剰な負担がかかっている可能性があります。ナイトガードで顎の筋肉をリラックスさせることで、症状を和らげることができます。

●ナイトガードの作製について

ナイトガードは市販品もありますが、歯科医院で作るオーダーメイドのものがおすすめです。噛み合わせや歯の形に合わせて作製するため、フィット感が良く、違和感も少ないです。

●まとめ

ナイトガードは、歯や顎の健康を守ってくれるアイテムです。気づかないうちに起こっている歯ぎしりや食いしばりを放置してしまうと、大きなトラブルにつながることもあります。少しでも気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

虫歯で歯が激痛だったのに痛みが消えた!?理由を解説

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虫歯が原因で激しい痛みに悩まされていたのに、突然痛みが消えた経験はありませんか?一見、治ったように思えるかもしれませんが、実はそれは虫歯が悪化しているサインかもしれません

この記事では、なぜ痛みが消えたのか、その理由と適切な対処法について解説します。

●虫歯の痛みが消える理由

虫歯による痛みが突然なくなる主な理由として、下記のような原因が考えられます。

① 神経が死んでしまった(歯髄壊死)
虫歯が重度の状態まで進行すると、歯の内部にある神経(歯髄)が炎症を起こし、強い痛みを引き起こしますが、炎症が悪化して神経が壊死すると、痛みを感じなくなります。さらに深刻な状態になっているということです。

② 膿がたまって圧力が低下した
虫歯が進行して歯の根の周りに膿がたまると、強い痛みを感じることがあります。しかし、膿が外に排出されたり、神経が死んでしまったりすると、一時的に痛みが軽減されることがあります。炎症は続いているため、放置すると骨にまで感染が広がる可能性があり、早めに治療を受けなければいけません

③ 一時的な炎症のおさまり
初期段階であれば、炎症が一時的に落ち着くことがあります。しかし、根本的な原因である虫歯が治ったわけではないため、再び痛みがぶり返す可能性が高く、治療を受ける必要があります

●痛みが消えたときに取るべき対処法

痛みが消えたからといって安心せず、適切な対処をすることが重要です。

✔️すぐに歯科医院を受診する
神経が死んでしまった場合、放置すると歯の根に膿がたまり、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。早めに歯科医院で診てもらい、適切な治療を受けましょう。

✔️レントゲン検査で内部の状態を確認する
歯の内部の状態は目視では確認できないため、歯科医院でレントゲン検査を受けるのがおすすめです。神経が死んでいるかどうか、膿がたまっているかどうかを正確に診断してもらい、適切な治療を受けましょう

✔️放置せずに根管治療を受ける
神経が死んでしまっている場合は、根管治療が必要になります。これを放置すると、細菌が増殖して骨にまで感染が広がり、さらに大がかりな治療が必要になることがあります

●まとめ

虫歯による痛みが突然消えた場合、それは「治った」のではなく、むしろ悪化している可能性があります。放置せず、早めに歯科医院を受診しましょう。

虫歯で歯を失う過程。定期検診を受けよう!

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歯は、食事を楽しんだり、しっかりと噛んで栄養を摂取したりするために欠かせないものです。しかし、虫歯を放置すると、最終的には歯を失ってしまうことになります。

今回の記事では、虫歯が進行して歯を失うまでの過程を解説します。

●虫歯の初期段階(CO)

虫歯の超初期段階では、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。初期の虫歯(C1)は痛みがなく、白く濁った部分が現れるのが特徴です。この段階で、適切なケアやフッ素塗布などの処置を受けることで、進行を食い止めることができます

●エナメル質に小さな穴ができる虫歯(C1)

COから少し進行した状態で、エナメル質に小さな穴があきます。しかし痛みを伴わないので自覚症状はほとんどありません。

●象牙質に達する虫歯(C2)

エナメル質の下には象牙質がありますが、C2まで進むと虫歯が象牙質に達して冷たいものや甘いものを食べたときにしみるなどの症状が現れることがあります。虫歯になったところを削り、詰め物をして補います。

●神経まで達する虫歯(C3)

虫歯がさらに進行し、歯の内部にある神経(歯髄)に到達すると、激しい痛みが発生します。歯髄が炎症を起こすので神経を取り除き、消毒する「根管治療」が必要になります。この段階まで進むと、歯の寿命が短くなる可能性が高まります

●歯根まで侵された虫歯(C4)

細菌が歯の根や顎の骨にまで達し、歯全体が虫歯に侵されてしまっている状態です。歯を残すことは難しく、この段階で抜歯が必要になります

●虫歯予防のために定期検診を受けよう!

虫歯の進行を防ぐためには、日頃のセルフケアだけでなく、歯科医院での定期検診が欠かせません。歯石除去やフッ素塗布など、自宅ではできないプロフェッショナルケアを受け、正しいセルフケアの指導を受けることで、健康な歯を守ることができます。3〜6か月に一度の定期検診を習慣化しましょう

●まとめ

虫歯は進行すると、最終的には歯を失うリスクがあります。定期検診を受けることで、虫歯を早期に発見し、最小限の治療で済ませられます。大切な歯を守るために、丁寧なセルフケアと歯科医院での定期検診を頑張りましょう。

歯科検診では何をする?

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歯科検診は3〜6ヶ月に1回の頻度で受けることが推奨されていますが、実際にどんなことが行われるのでしょうか?本記事では、歯科検診で行われることや、歯科検診を受けなかった場合のリスクについて詳しくお話しします。

●口腔内のチェック(虫歯・歯周病の検査)

歯科医師や歯科衛生士が、目視や専用の器具を使って歯や歯茎の状態を確認します。虫歯の有無をはじめ、歯茎の腫れや出血、歯のぐらつきの確認による歯周病の進行度、歯垢が固まって歯石になっていないかを確認します。虫歯は初期の段階では痛みがなく、気づかないことが多いです。また、歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行しやすいため、定期的なチェックによる早期発見が重要です。

●レントゲン撮影

歯の内部や歯茎の下など、目視では確認できない部分を調べるため、レントゲン撮影を行うことがあります。レントゲンでは、虫歯が神経に達しているかどうか、親知らずの生え方、歯の根の異常など、表面からは分からない隠れたトラブルを早期発見できます。

●クリーニング(歯垢・歯石の除去)

セルフケアや歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を、専用の器具を使って取り除きます。

①歯垢(プラーク)の除去:虫歯や歯周病の原因になる細菌のかたまりの除去
②歯石の除去:硬くなってこびりついた歯ブラシで除去できない歯石の除去
③クリーニング:コーヒーやタバコの影響でついた着色や汚れを除去

●噛み合わせのチェック

噛み合わせが悪いと、特定の歯に負担がかかり、歯がすり減ったり、顎関節症の原因になったりすることがあります。歯科検診では、噛み合わせのバランスもチェックし、必要に応じて、矯正治療を提案したり、適切な調整を行います。

●フッ素塗布(予防処置)

フッ素を歯に塗ることで、虫歯の予防を強化することができます。特に、子どもや虫歯になりやすい人には効果的な予防処置です。

●歯科検診を受けないとどうなる?

歯科検診を受けないと、さまざまなリスクが発生します。

1. 虫歯や歯周病が進行する
2. 治療が大がかりになり、費用も高額になる
3. 口臭がひどくなる
4. 全身の健康にも悪影響が及ぶ

●まとめ

歯科検診では、虫歯や歯周病のチェック、クリーニング、噛み合わせの調整などが行われ、お口の健康をはじめ、全身の健康を維持するのに役立ちます。健康な歯を長く保つためにも、3〜6ヶ月に1回は歯科検診を受けましょう。

歯がない状態のまま放置するとどうなる?

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歯を失ってしまった場合、入れ歯やインプラント、ブリッジなどの治療を受けずにそのまま放置していると、さまざまなリスクが生じます。見た目の問題だけでなく、口腔内や全身の健康にも悪影響を及ぼすため、適切な対処が必要です。今回の記事では、歯を失ったまま放置することによるリスクについて詳しく解説します。

● 噛む力の低下と消化不良

歯がない状態では、十分に咀嚼できず、食べ物が大きなまま胃へ送られることになります。その結果、胃腸に負担がかかり、消化不良や胃もたれを引き起こしやすくなります

● 残っている歯への悪影響

歯が抜けたまま放置すると、その周囲の歯が少しずつ動き始め、噛み合わせが崩れてしまいます。本来、歯は互いに支え合いながら適切な位置を維持していますが、一本でも失うとバランスが崩れ、歯並びが悪くなる原因になります隣の歯が傾いたり、対合する歯が挺出(伸びてくる)することで、他の歯にも負担がかかります

● 顎の骨が痩せる(骨吸収)

歯が抜けると、その部分の顎の骨は徐々に痩せていく「骨吸収」のリスクがあります骨が痩せると、顔の輪郭が変わり、加齢が進んだように見えることがあります

● 発音がしづらくなる

歯は、正しい発音をするためにも重要な役割を果たしています。また、歯がない状態が長く続くと、舌の動きが変化し、発音に影響を与えることがあります

● 全身の健康への影響

歯がないことによる影響は、お口の中だけにとどまりません。噛む力の低下により、食事のバランスが崩れ、栄養不足を引き起こす可能性があります。さらに、噛むことは脳を刺激するため、噛む力が低下すると認知症のリスクが高まるともいわれています

●まとめ

歯を失ったまま放置すると、噛む力の低下、顎の骨の痩せ、発音の悪化、全身の健康への悪影響など、さまざまな問題が発生します最悪の場合、他の歯まで失う原因となるため、早めに適切な治療を受けることが大切です

もし歯を失った場合は、できるだけ早く歯科医院に相談し、自分に合った治療方法を見つけましょう。

知覚過敏と虫歯の見分け方や違い

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知覚過敏と虫歯は症状が似ているため、自己判断が難しいこともあります。それぞれの違いや見分け方を知っておくことで、適切な対応が可能になります。本記事では虫歯と知覚過敏を比較しながら、違いや見分け方をご紹介します。

●知覚過敏とは?

知覚過敏とは、正式には「象牙質知覚過敏症」と呼ばれ、歯のエナメル質が薄くなったり削れたりすることで、歯の内部にある象牙質が露出し、外部刺激に敏感になる状態です。冷たい飲み物や歯ブラシの刺激などで歯がしみる症状が出ます。

●知覚過敏の主な原因

  • 歯ぎしりや強いブラッシングによるエナメル質の摩耗
  • 歯周病による歯ぐきの後退
  • 酸性の飲食物の摂取によるエナメル質へのダメージ
  • ホワイトニングや過度な歯磨き粉の使用

●虫歯とは?

虫歯は、口腔内の細菌が糖分を元に作り出した酸が歯を溶かしてしまう病気です。初期段階では痛みを感じにくいこともありますが、進行すると神経に達し、ズキズキとした痛みを伴うことが多くなります。

●虫歯の主な原因

  • 口の中のミュータンス菌などの繁殖
  • 糖分の摂取量が多い食生活
  • 歯磨き不足によるプラークの蓄積
  • 唾液の分泌量が少ない(ドライマウス)

●知覚過敏と虫歯の見分け方

1. 痛みの発生タイミング
知覚過敏:
冷たいものや歯ブラシの刺激で一時的にしみる。すぐに治まる。
虫歯:
初期はしみる程度。進行するとズキズキとした痛みが持続する。

2. 痛みの性質
知覚過敏:
瞬間的な鋭い痛み(チクッとした痛み)。
虫歯:
痛みが持続。進行すると何もしていなくてもズキズキと痛む。

3. 目に見える症状
知覚過敏:
歯に穴は開いていない。見た目に大きな変化がないことが多い。
虫歯:
進行すると歯に黒ずみや穴が見られることがある。

4. 温かいものでの痛み
知覚過敏:
温かいものではあまり痛まない。
虫歯:
温かいものでも痛みが出る場合は、神経に達している可能性が高い。

●まとめ

知覚過敏と虫歯は症状が似ているため、自己判断が難しいことがあります。今回紹介したポイントを知っておくことで、ある程度の見分けが可能です。

どちらにしても、痛みや違和感を感じた際は早めに歯科医院で診てもらいましょう。

歯科医院のレントゲン検査で何がわかる?

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歯科医院での診察の際、よく「レントゲンを撮りますね」と言われますが、歯科のレントゲン検査では具体的に何がわかるのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。

今回は、歯科レントゲンでわかることや重要性について詳しく解説します。

●むし歯の進行具合

レントゲン検査では、目で見ただけでは分かりにくいむし歯の進行具合確認できます。特に歯と歯の間や、詰め物や被せ物の下に隠れたむし歯は肉眼では発見しにくいため、レントゲンを撮ることで正確に診断することができます。初期のむし歯も発見しやすくなり、早期治療が可能になります。

●歯の根の状態や歯周病の進行度

歯の根の部分は歯ぐきに埋まっているため、視診では確認できません。レントゲンを撮ることで、歯の根の形や長さ、さらに根の先に膿が溜まっていないかなどを詳しく確認できます。また、歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまいますが、その進行度を把握するのにもレントゲンは大切です。

●親知らずの位置や生え方

親知らずは、生え方によっては他の歯に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、横向きに生えてしまう「水平埋伏歯(すいへいまいふくし)」の場合、隣の歯を圧迫したり、炎症を起こしたりするリスクがあります。レントゲン検査を行うことで、親知らずの位置や生え方を正確に把握し、抜歯か必要かどうかを判断できます。

●顎の骨や関節の異常

顎の骨や顎関節の異常もレントゲンで確認できます。例えば、顎関節症(がくかんせつしょう)や顎の骨の腫瘍、骨折などがある場合、レントゲン検査によって早い段階で異常を発見し、治療を受けられます。

●歯の生え変わりや矯正治療の計画

お子さまの歯の生え変わりの時期には、レントゲンを撮ることで永久歯の位置や生えてくる方向を確認し、矯正治療をスタートする時期を決めるのにも役立ちます。レントゲンを撮ることで、適切な治療計画を立てられます。

●まとめ

歯科医院でのレントゲン検査は、むし歯や歯周病の診断だけでなく、親知らずの状態や顎骨の状態、矯正治療の計画にも重要な役割を果たします。

目に見えない部分の情報を得ることは、治療のためにとても大切なことです。定期的なレントゲン検査を受けることをおすすめします。

お口の中で気になることがあれば、ぜひ当院にご相談ください。

どうすれば初期段階で歯周病に気づける?

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歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかずに進行してしまうことが多い病気です。しかし、早期発見と適切なケアを行うことで進行を防ぐことが可能です。

この記事では、歯周病の初期段階に気づくためのポイントと予防方法について解説します。

●歯周病とは?

歯周病は、歯と歯茎の間にプラークなどの細菌が繁殖し、歯茎や歯を支える骨に影響を与える病気です。歯周病は進行度合いにより、大きく分けて「歯肉炎」と「歯周炎」と呼ばれています。

歯肉炎:比較的軽度な状態で歯茎の炎症が主な症状
歯周炎:歯肉炎が進行し、歯を支える骨が破壊される重度の段階

●初期段階での歯周病の兆候

歯周病の初期段階では、次のような症状が見られることがあります。

✔️歯茎の赤みや腫れ
健康な歯茎は薄いピンク色をしていますが炎症がある場合、赤く腫れることがあります。
✔️歯磨き時の出血
歯磨きやデンタルフロスなどをした際に血が出る場合、歯茎に炎症がある可能性があります。
✔️口臭の悪化
口臭が気になる場合、歯周病菌が繁殖している可能性を疑いましょう。
✔️歯茎の違和感
歯茎にむず痒さや違和感を感じるのも歯周病初期段階のサインです。
✔️歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなる
歯周病の進行により歯茎が下がると隙間ができ、食べ物が挟まりやすくなることがあります。

これらの症状のいずれかが見られた場合、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

●歯周病を早期発見するためのセルフチェック

意識的に口腔ケアを怠らないようにすることも大切です。鏡を見る習慣を身につけ、歯茎の色や形を観察し、赤みや腫れがないか確認しましょう。また、歯磨き時の出血をチェックすることも大切です。そのほか、起床後や食事後の口臭が気になる場合や、歯茎の状態を触ってみて歯茎が柔らかすぎたり、痛みを感じる場合も要注意です。

●まとめ

歯周病は早期に発見し、適切な対策を取ることで進行を防ぐことができます。日頃から歯茎の状態に注意を払い、セルフチェックや正しいケアを行うことが重要です。また、少しでも違和感を感じたら歯科医院で診察を受けるようにしましょう。