歯ブラシは同じものをずっと使い続けていると、毎日ブラッシングしてもしっかり磨けていない可能性が高くなります。歯ブラシの交換タイミングは、口腔の健康を維持するために非常に重要です。今回の記事では、歯ブラシの交換タイミングについて詳しくお話しします。
●一般的な交換頻度
歯ブラシを交換する頻度は1ヶ月に1回がおすすめです。お口の中には想像以上にたくさんの細菌が存在しています。その細菌を毎日歯ブラシで落としているため、いくら毎度歯ブラシを洗っていても毛束の根元には菌が繁殖していきます。
それだけでなく、使用しているうちにコシがなくなってしまったり毛先が開いたりと、清掃能力も落ち、逆に歯茎や歯を傷つけてしまう恐れがあります。
1ヶ月に1回という頻度はあくまで平均的なものであり、歯ブラシの状態を見極めることが大切です。
●交換した方が良い歯ブラシの状態
歯ブラシの毛先が広がったり、摩耗したりした場合は、1ヶ月未満でもすぐに交換する必要があります。毛先が劣化すると、効果的な清掃ができなくなります。歯ブラシの背中側から見たときにブラシの毛がはみ出ているようであれば交換するようにしましょう。毛がはみ出ていなくても、1ヶ月使用したら交換するのが安心です。
●そのほかの交換目安
風邪やインフルエンザ、口腔内感染症などの病気の後は、再感染を防ぐために歯ブラシを交換することがおすすめです。そのほか、歯肉炎や歯周病の症状がある場合、交換頻度を高めるとともに、歯科医師に相談することが重要です。
●歯ブラシは使用後の扱い方にも要注意
・十分に洗浄する
使用後は、歯ブラシを流水でしっかりと洗浄します。残った歯磨き粉や食べかすを取り除きましょう。
・しっかり乾燥させる
歯ブラシは立てて保管し、通気性の良い場所でしっかり乾燥させましょう。通気性の悪い容器で保管すると湿気が溜まりやすく、細菌の繁殖リスクがあるので避けましょう。
・歯ブラシ同士を接触させない
歯ブラシ同士が接触しないよう、個別に立てて保管してください。
良い状態の歯ブラシで毎日のケアを行い、歯科医院での定期健診もしっかり受けるようにしましょう。