歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかずに進行してしまうことが多い病気です。しかし、早期発見と適切なケアを行うことで進行を防ぐことが可能です。
この記事では、歯周病の初期段階に気づくためのポイントと予防方法について解説します。
●歯周病とは?
歯周病は、歯と歯茎の間にプラークなどの細菌が繁殖し、歯茎や歯を支える骨に影響を与える病気です。歯周病は進行度合いにより、大きく分けて「歯肉炎」と「歯周炎」と呼ばれています。
歯肉炎:比較的軽度な状態で歯茎の炎症が主な症状
歯周炎:歯肉炎が進行し、歯を支える骨が破壊される重度の段階
●初期段階での歯周病の兆候
歯周病の初期段階では、次のような症状が見られることがあります。
✔️歯茎の赤みや腫れ
健康な歯茎は薄いピンク色をしていますが炎症がある場合、赤く腫れることがあります。
✔️歯磨き時の出血
歯磨きやデンタルフロスなどをした際に血が出る場合、歯茎に炎症がある可能性があります。
✔️口臭の悪化
口臭が気になる場合、歯周病菌が繁殖している可能性を疑いましょう。
✔️歯茎の違和感
歯茎にむず痒さや違和感を感じるのも歯周病初期段階のサインです。
✔️歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなる
歯周病の進行により歯茎が下がると隙間ができ、食べ物が挟まりやすくなることがあります。
これらの症状のいずれかが見られた場合、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
●歯周病を早期発見するためのセルフチェック
意識的に口腔ケアを怠らないようにすることも大切です。鏡を見る習慣を身につけ、歯茎の色や形を観察し、赤みや腫れがないか確認しましょう。また、歯磨き時の出血をチェックすることも大切です。そのほか、起床後や食事後の口臭が気になる場合や、歯茎の状態を触ってみて歯茎が柔らかすぎたり、痛みを感じる場合も要注意です。
●まとめ
歯周病は早期に発見し、適切な対策を取ることで進行を防ぐことができます。日頃から歯茎の状態に注意を払い、セルフチェックや正しいケアを行うことが重要です。また、少しでも違和感を感じたら歯科医院で診察を受けるようにしましょう。