産まれて間もない赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌は存在しません。しかし、両親や祖父母など主には家族によって、お子さんに虫歯菌がうつってしまいます。以下のことは、やらないように気をつけましょう。
●親と子供でスプーンやお箸を共有しない
親御さんが自分のお箸やスプーンで、お子さんにご飯をあげるのは避けましょう。スプーンやお箸を介して、親御さんの口の中にいる虫歯菌がお子さんにうつってしまいます。お子さんには専用のスプーンやお箸を使って、食べさせてあげるようにしましょう。
●噛み与え・口移しをしない
親御さんが歯で少し噛み砕いて柔らかくしてから、お子さんに食べさせるのはやめましょう。食べ物を介して虫歯菌がお子さんにうつってしまいます。口移しも同様の理由で、行わないようにしましょう。
●息でフーフー熱を冷まさない
熱い食べ物をお子さんに食べさせる前に、ついフーフーと息を吹きかけて冷ましてあげたくなりますが、これも虫歯がうつってしまう原因です。唾液が食べ物に入ってしまい、虫歯の感染に繋がります。息を吹きかける代わりに、ハンディファン(手で持てる携帯用の扇風機)を使って冷ましてあげましょう。
●キスをしない
つい愛情表現としてしたくなってしまいますが、キスも虫歯をうつしてしまう原因です。親御さんだけでなく、家族みんなが控えるように情報を共有しておきましょう。
家族のお口の中が虫歯だらけであれば、コミュニケーションをとっているうちにお子さんにうつってしまいます。お子さんが生まれる前に、親御さんやご家族の歯の治療をすませておくことをお勧めします。
まとめ
かつては当たり前にやっていたことや愛情表現が、実は虫歯をうつす原因になっていることがわかっています。おじいちゃんおばあちゃんが良かれと思ってやってしまうこともあるので、家族内でしっかりと情報を共有しておきましょう。
当院では、正しい歯磨きの仕方をお伝えする歯磨き指導や、定期的なお口の中の検診を行なっています。お口の中のことでお悩みがある方は、ぜひ当院までご相談ください。